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  田村 秀夫

 音響インスタレーション作家
 職業 開発エンジニア
 オーディオマニア

過去の出展
2004 
「人生いろいろ下心」
2006 
「人生いろいろ下心」
2007 
「プレパラート」展 No1
ホームページ 
http://tamsans.com/
ブログ 
http://blog.livedoor.jp/tamsans/
参加サークル 

手作りアンプの会
人生いろいろ下心

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「sin+1/f」について

 この作品は特に人を感動させようとか、悲観させようとか、そういった感情に訴えるモノではありません。自然が普通に持っている揺らぎを、音として聞こえるように変換しただけです。この作品を聞くことは、顕微鏡で玉ねぎの細胞を観察する行為に近いと思います。

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 この作品では、会場の空気の温度が持つ揺らぎをセンサで計測し数値化後、周波数に変換し、揺らぎを「聴く」事を可能にしています。発生する音は正弦波(sin波)を使用しており、それ自体に揺らぎが発生する要素はありません。変換装置は3台設置されており、観察者は3台の装置が発生する周波数の変化をビート音(うなり音)として聴くことになります。
 まず、センサが置かれた場所に温度の差が発生すると、装置は温度差に比例した周波数を発生し揺らぎとして温度差を聞くことになります。更に、温度に揺らぎがあると発生する周波数が揺らぎ、ビート音に揺らぎが発生します。通常なら誤差と言われる様な小さな変化も拡大されて認識可能な状態となります。例として「プレパラート」展のトップページにビート音のサンプルを置きました。
 「プレパラート」展のトップページで聴くことができるビート音は400Hzを左スピーカーから出し、401.5Hzを右スピーカーから出すことで発生しています。この時のビート音の周期は二つの周波数の差となります。この例では1.5Hzです。製作にはソフトウエアのジェネレータを用いて揺らぎが全く混入しない生成を行っています。1.5Hzの周期でビート音が発生していますが、その周期は揺らぎません。現実の世界を対象にした観察ではこのビート音の周期が揺らぎます。ビート音の周期は場所による温度の差(場所による揺らぎ)を表し、ビート音の周期の揺らぎは観測点の温度の揺らぎを表します。

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 今回テーマとなっている1/f揺らぎに関しては、調べていくと自然が持っている根本的な特性の一つです。揺らぎは物理的に存在するあらゆる物が持っています。また、一般的には1/fと言われる特性を有している場合が多い様です。1/f揺らぎに関しては多くの文献が在りますので調べてください。何故、1/f特性を持つかは今のところ不明との事です。

 以上簡単ですが、解説とさせていただきます。また、使用する装置の構成部品や回路図プログラムについては以下のページを参考にしてください。

2007/08/24

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